今週より入口の壁に絵日記を張りました。
テーマは「諸行無常」
私たちは日々の生活の中で、様々な刺激を受けます。色んな出来事に出会います。
自分にとって嬉しい出来事もあれば、嫌なこともやってきます。
快をもたらすもの、出来事はいつまでも続いてほしい、いてほしい、持っていたいと願いますし、嫌なこと、つらさをもたらす出来事は一刻も早く消えてほしい、無くなってほしいと願います。
様々な刺激によって、快や不快の感情が生じますが、いずれにしてもその感情をずっと引きずってしまうことで、欲や苦しみが増したり、続いてしまうことが多々あるのだろうと思います。
でも、すべては「諸行無常」なんですね。
勝手に向こうからやってきて、いずれ去っていく。
それに気づいて、観られる心があったら、私たちはどんなに楽でいられることでしょう。
私もつい刺激によって生じた感情にとらわれて、はまりこんでしまい、苦しみ続けてしまうことが多々あります。でも、それに気づけたらもうそこで、そのはまり込みから距離をとれているんですね。
お客さまからも様々なご感想を頂きました。
・「諸行無常」というと、いいことは続かないのだから、調子のいい時にこそ気を引き締めるように、という教訓だと思っていたけれど、悪いこと、つらいこともいずれ去っていくんですね、そういう視点ははじめてでした。
・今、怒りの感情を手放せないでいます。どうやったら手放せるんだろう?でもこれを手放せば、いいことがやってくる気がします。
・私たちはつい出てきたものしか見えない。でも出来事は目に見えないところから運ばれてくるんですね。
自分にとって嫌な出来事に触れることで、不快な感情が生じたとき、ついそれをつかんでしまって、どんどんつかみ続けてしまうのは、ちょうどこの回転ずしの嫌いなねたを、嫌いなのに取り続けて不快感情の皿をつみ重ねていく、ということをやっているのかもしれませんね。
様々な出来事に触れて快、不快な感情が生じては消えていく。
自分のコントロールできない要素もたくさんある。
でも、一歩違う視点で来ては去っていく現象を観ることができたら、心にゆったりとしたスペースが生まれるのではないかな、と思っています。
お客さまから感想を頂くことで、私も新たな視点を持てたり、深められたりと、より豊かに学ぶことができます。
みなさんと共に、一度しかないこの人生をより味わい深く、豊かに生きられたら、こんなに幸せなことはないな、と思っております。