初めてお身体を拝見した時から、「この方は、強い!!」と感じたお客様がいらっしゃいます。
どう強いかというと、軸がとても真っすぐで、すっ!としていて、筋肉も柔らかいけど強いのです。
ただならぬ強さを感じるこのお客様の、お母様も整体しに来てくださっているのですが、娘さんの育て方について話してくださった言葉に、心底納得してしまいました。
お母さまも娘さんが生まれた時から、「この子は強い!」と思われたそうです。
そして、子育てで気を付けたのは、
「いじってはいけない」
ということだったそうです。
「いじってはいけない」
この言葉のすごさに感服しました。
「変にいじると曲がってしまうから」
とおっしゃり、なんでも本人が考えて、決めてやる、という自主性を尊重されたそうです。
その言葉通り、娘さんは本当に自分がしっかりあって、とても真っすぐに育っていらっしゃいます。
(そして、とても可愛らしい美人さんです!)
お母さまのお話を聞いて、私が長年身体がねじれて歪んで、発作を起こしてしまう程、とてつもなくしんどかったのは、どれだけ威圧され、脅され、捻じ曲げられて育てられてしまったのか、ということでした。
盆栽を育てるのに、金具で捻じ曲げますが、成長過程で捻じ曲げられて育った私は、身体の中に抑圧された力が籠って、身体も心も性格もねじ曲がって大人になりました。
整体に出会って、少しずつ身体が元に戻してくれましたが、もし、元の自分をそのままいじらず、真っすぐ育てられたら、もっと違う人生だったかもしれない、と思います。
(でもそうしたら、今の整体の仕事はしていなかったかもしれませんが)
うちの整体に来てくださるお客様は、本来のご自分を生きられず、それが身体に出ている方が多くいらっしゃいます。
それでも、身体は元の自分に、真っすぐに戻ろうとするんですね。
整体も、こちらの思いで矯正しない。
身体の意志、主体性を尊重し、信じて任せる。
まさに「いじらない」
変にいじってしまうと、余計ねじ曲がってしまうことが多々あります。
でも、身体はちゃんと元に戻すことをしてくれます。
子育ても、整体も、その人(子)の力を信じて任せる、見守る。
助けが必要な時にはいつでも手を貸す、なのかもしれませんね。