午後一番のお客様。ひとしきり整体した後、最後に座っていると、膝下が色んな方向に動き出しました。
それをお客様と見ていると、
「何だか二人で池の中でも覗いているようですね!」
と仰いました。
「池の中に鯉でも泳いでいて、それを二人で、あ、動いている!
って覗いているみたい」
そして、最後にぽつりと、
「 私の足 なんですけどね(笑)」
以前の整体中にも、このお客様は、
「ここに私と、施術者と、身体と、三人居るみたい」
と仰ったことがありますが、本当に、まるでここに3人いるかのようですよね。
それは、身体がしっかりと意志を持っている存在、
主体性がしっかりとある、ということが整体をしているとはっきり現れてくるからなのだと思います。
普段、私たちは身体を「使って」います。
私たちが身体の主人で、身体は私たちの命令に忠実に動いてくれています。
ところが、実は身体にははっきりとした主体性、意志があります。
普段こき使われても、無理な使い方をされても、黙って、じっと、身体は私たちの命令に従って、(+命令がなくても)忠実に動いてくれています。
でも、それも限界に達すると、身体は痛みや不調というサインを出して、私たちに気づいてもらいたい、もっと大事にしてほしいと訴えてくるのです。
この整体の場では、身体が自由になってもらう時間です。
身体を信じて、任せると、全部ちゃんと整体して、整えてくれます。
「私の足、なんですけどね・・・」
ホント、身体って、つくづく不思議ですね!