子供の頃から不安と緊張が普通だった、
というお客様が、身体が緩んできたら、
「昔の辛かった時の記憶が、もう出てこない」
とおっしゃいました。
以前にも何人かの方が同じようなことをおっしゃっていたのを
思い出しました。
脳にある、辛かった時の記憶と、今の身体感覚が合わなくなった時、
その記憶が出てこなくなるようです。
今は身体が緩んで元気になっていると、辛かった時の身体感覚と違うので、
脳の中の辛い記憶に結びつかないのですね。
逆に、身体が緩んできて、辛かった時の記憶が思い出されてくることもあります。
身体に内包されていた緊張が、辛い記憶と共に解放されてくるときには
忘れていたことが蘇ってきたりします。
思い出された辛い記憶は、今まで気づかれずに抑圧されてきました。
気づいて、その意味を受け止められると、辛い記憶は身体が緩むとともに
昇華されます。
そうやって身体は自分をどんどん癒していくのですね。