肩が痛くなってから半年たつというお客様が、最近痛みがひどくなってきたので心配になり、近くの整形外科を受診したところ、四十肩だと言われた、と仰いました。
もうそういう年齢になったということを受け止めるしかないですね、と仰いました。
確かに、40代、50代になると、年齢とともに身体の機能が老化してきたり、経年劣化ではないですが、あちこち使いすぎたところが痛んでくることは避けられないことでしょう。
でもそれもどんな身体の使い方をしてきたのかが、大きく作用しますし、変化する身体とうまく付き合って、その年齢なりの健康を維持していければいいのでは?と思います。
お客様にここ最近、生活で変わったことはありませんか?とお聞きすると、特に何もないとのこと。
しかし、身体を触っていくと、いつもと違う腕の動きが出てきました。
どういう使い方をしたのかを、今日も身体は教えてくれました。
お話しているうちに、パソコンが壊れたので、スマホを使う頻度が格段に増えたとのこと。
なるほど、それでいつもと違う腕~肩の緊張が生じて、痛みが強く感じられたのだと分かりました。
それをお伝えすると、「たいした動きではないと思っていたので、まさかそれがそんなに影響しているとは思いもよりませんでした」と仰っていました。
このお客様に限らず、多くの方が、思いもよらないことが原因だった、と仰います。
自分の身体のことって、なかなか分からないものですよね。
どうしてそうなったのか?
痛みの原因は何なのか?
多くの場合、自分の身体のことがよく分からないから、病院に行って診断を受け、病名をもらってそうなのか、と思っていらっしゃったり、こうすればいい、という運動や体操を教えてもらったものをそのままやってみたりしていらっしゃいます。
病院でしっかり検査をして、診てもらうことは大切です。
しかし、その状態に至った原因を突き止めて、それに対処しない限り、回復が遠回りになってしまうことが多々あります。
病院で診断を受けた「四十肩・五十肩」という病名でも、お一人お一人原因も違えば、対処の方法も、運動・体操の仕方も全く違うのです。
身体は何が原因で、痛みが出たのかを知っていますし、ちゃんと教えてくれます。
そして、自分の力で回復してくれます。
身体が教えてくれることを読み取って、ご本人にお伝えし、身体自身が回復するのをサポートすることが、私の役目なのだと改めて実感させて頂く毎日です。